この世界に、この日本に、この東京に、
1年のうち、3日間だけの営業する喫茶店があることをあなたは信じますか?
1年に3日間限定です。
海の家より短い営業期間。
そんなお店の経営が成り立つはずがないから営業できるわけがない!
だがしかし!実在します。
お店の名前は『喫茶室 岡埜』
行ってみるとわかりますが、結構繁盛してます。
普段営業もしていないし、喫茶店がそこにあることさえ、誰も気づかれないような環境にお店があるにも関わらず。
すでに忘れ去られたお店かのように感じますが、、、
なぜみんなこのお店に入るのだろうか?
幸せになると言うジンクスがあるのだろうか?恋愛が成就するというパワースポットなのだろうか?
私の心は興味の鬼と化しこの3日間を忘れないようにして、営業している時を狙って潜入してみた!
『喫茶室岡埜』はいつ営業するのか?
普段は営業していないのに、1年の3日間だけ。
毎年 7月の6日、7日、8日の3日間だけ営業します。
(土日など曜日関係なく)
なぜこの3日間なのか?
それは1年のうちこの3日間だけ開かれるお祭りに合わせて営業しています。
どのお祭りに合わせて『喫茶室岡埜』は営業するのか?
東京都台東区の入谷で朝顔祭りという江戸時代の後期から行われていた伝統的文化があった。
1度は社会的事情でやむなく終わったお祭りだった。しかし戦後1948年から明るい雰囲気や活気つける為に朝顔祭りは復活。
そして現在に至る。
毎年7月に屋台と朝顔のお店が路上に並ぶので、気が向いたら足を運んでみるのもいいでしょう。
田舎で育ったペンペン草丸は朝顔祭りに対して色々疑問に感じることはある。
東京の人はなぜこのお祭りで朝顔を買う人が多いのか?
なぜ自分で朝顔を育てないのか?
まぁそんなことはちっぽけなことなので今がそっとりんご飴の中にでもしまって誰かに食べられることを祈ろう。
『喫茶室岡埜』お店の場所
東京の台東区、入谷、鶯谷付近。
【場所】:根岸1丁目の交差点の角。不動産屋さんがあるビルの隣の2Fです。
【アクセス】JR鶯谷駅「南口」から徒歩3分ほど。地下鉄入谷駅から徒歩5分。JR鶯谷駅方面へ歩く。
といってもその喫茶室岡野が営業する3日間は朝顔祭りが開催されているのでどこを行けばいいかわかるでしょう。
目指すは朝顔祭りの端の交差点、「根岸1丁目」です。
そこから2階の高さくらいに目線を向けると喫茶室岡埜の看板が確認できるでしょう。
幸せになれるかもしれない!恋愛が成就するかもしれない!
伝えることはできないが、潜入した当日は7月7日七夕。
七夕はここに行くしかない!
ペンペン草丸はずっと心に決めていた「喫茶室岡埜」へようやく店内へ潜入することに成功した。
『喫茶室岡埜』のお店の雰囲気
入り口の奥、普段お客様は意識して見ない部分にも気を使っている。
1年のうち3日間しか営業しないわりにはお店は綺麗だ。
1年も営業してないのだから埃が溜まっていたりしてもおかしくはない。
という印象だったが一気に覆される。
店内の見た目もしっかり整備されている。
ところどころ朝顔祭りにちなんで朝顔のイミテーションが飾られている。
店内は喫茶室バブル期の雰囲気を感じる。
質の良い絨毯のフロア。使用されている陶器やスプーンもきっと昔は名のあるブランドものなのであろう。
音楽は喫茶室の定番ジャズが流れている。
なぜか喫茶室の中に公衆電話ボックスがあったり、昔の人のセンスをなんとなく感じる。
『喫茶室岡埜』で味わえるもの
コーヒー。
食事はくずきりのみ。
値段は安くないので少し覚悟してください。
コーヒーは600円。
くずきりは800円。
『喫茶室岡埜』のヒミツ
どうやらこの『喫茶室岡埜』は閉店してしまったらしい。
だがしかし、この3日間だけは奇跡の営業をするらしい。
そしてそのヒミツもぼんやりと見えてきた。
実はこの「喫茶室岡埜」、この鶯谷や入谷付近に本店を構える和菓子屋さん『竹隆庵岡埜』と関係があるお店だったらしい。
昔はこごめ大福が食べれる喫茶室が売りだったみたいだ。
憶測だが喫茶室バブルがあった時期に、やってみたかった喫茶店を開店したのではないだろうか?
今でも営業をしていないのにお店が残っているのは『竹隆庵岡埜』の愛され具合や、強さにもあるのかもしれない。
もしかしたらあのビルが『竹隆庵岡埜』の持ちビルなのかと勝手に妄想してしまう。
食事でくずきりが深みを感じ、黒蜜も濃厚で美味しく感じる理由が見えてきた。
まとめ
台東区の鶯谷、入谷付近で1年で3日間だけ営業する『喫茶室 岡埜』と言うお店がある。
営業する3日間は、7月の6日、7日、8日開催の朝顔祭りと同日に『喫茶室 岡埜』は奇跡の営業をする。
残念ながら、幸せになるや、恋愛が成就するといったご利益があるわけではなさそうだ。
実はこの『喫茶室 岡埜』は『竹隆庵 岡埜』と関係があるらしい。
コーヒーとくずきりを楽しむことができるが、少し値段が高いのは覚悟しておいてください。
3日間でけ奇跡的に復活する『喫茶室 岡埜』で歴史を感じる旅をしてみるなんていかがでしょうか?
1年で7月の3日間だけ、昔のあの姿がみられます。
これからも続けていただきたいと、七夕の短冊に願います。